ボードゲーム

「新しい事なんて何一つ覚えようとしない」おばあちゃんとボードゲーム(後編)

スティッキー

おばあちゃんボードゲーム後編。

前編はこちらからどうぞ

www.yuriolog.xyz

おばあちゃんが米を研ぎにいってしまったので、おじいちゃんと遊ぶことになった。

将棋4段おじいちゃん

84歳位にして頭キレキレのおじいちゃんと遊ぶならばと『クアルト』を持ってきたのである!

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「ゲームなんて子どもっぽい」と言わせない素敵さがある。

おじいちゃん「へえーっ」

変わり四目並べクアルト。

「quarto」はイタリア語で4分の1とか、15分という意味だそう。そのようなだいたい15分くらいで終わるゲームである

白と黒の駒をそれぞれ持つのだけど、おもしろいのは自分の駒から1つ選び、それを相手に渡し、相手がそれを盤上に置いていくこと。

高さ、色、穴の有無、カタチ。どれかが自分の手番でそろえば勝ちである。

おじいちゃん氏、普通の四目並べとちがうので最初はなかなか感覚がつかめなかったようだけど、わからないところは質問してくれて、理解できた。

オットと1戦遊び、結果は引き分け。

思わぬところで負けてしまい「あちゃ~」って笑っちゃう場面みたかったけれど。

いや~おじいちゃんがこのしゃれおつな木製のコマをにぎってね、一緒に遊んでくれてうれしかった。

おさかなこいしできない

夕飯支度ができたようで、おばあちゃんがテーブルに戻ってきた。

最近のお気に入りゲーム、『おさかなこいし』をトライしてみることに。

絵もかわいいし、シンプルだし、テーマは釣りだし、良いのではないか

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中央が池になっていて、我々はここから魚を釣る。

手持ちの緑色の札(ネコカード、白紙、白紙)3枚を使って、網をしかける。魚は1匹ごと1点、小石はマイナス点。

①まず全員が手持ち札をしかける。

②次に順番に魚をおびきよせていく。池のカードをどれか一ヵ所選び、上下左右1マスに動かすことができる。自分がネコカードを仕掛けた列に魚をおびき寄せたり、相手が置いていそうなところに小石カードを重ねたりすると楽しい。

③最後に仕掛けたカードをオープンし、順番に収穫していく。

参考までに、 いつものゆかいなメンバーで遊んだ動画はこちら

 動画の私のひき笑いの強さでもわかるように、大好きなゲームである。

こんなんおばあちゃんと一緒に遊べたら楽しい!

「どうやんのよどうやんのよ」とおばあちゃんはやりたそうである。

ルールを説明しつつ、練習をしてみることに。

「とりあえず置いてみて」と始めはカードをオープンにしてやってみる。

仕掛け、魚のおびき寄せ。

結果はおばあちゃんに大量得点!

理解できたかな?と思いきや・・・

本番。

「じゃあカードえらんで仕掛けてね~」と声をかけると、

「何をするの?」「これは何よ?」とおばあちゃん

あれ?

「これがネコカードで、魚をとるやつで・・・」

「じゃあホイってこれでいいんでしょう?」とネコカードを池の魚に放り込む。ぺたっと重ねて魚を持ってくる。

 あれそういうゲームだっけ

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 とりあえず仕掛けカードを置いてもらい、おびき寄せをやってみるが、

「何をするの?」「魚が得点になるの?じゃあこれがいい」

と好きな魚カードを手元に捕まえてきてしまう。

魚釣りであることは認識しているけど、「カードを使って列ごとに仕掛けをする」とか、「自分の得になるよう魚をおびき寄せる」とか、そういうことは直感で理解しづらいようである。

何回も言い方を工夫してルールを説明したり、手本を見せたりするも、どうしても伝わらない。

「これはちょっと無理だなあ」

と様子を見ていたおじいちゃん

う~~~~~ん

これは難しいね。

「よくわからないなあ」とおばあちゃん、すまん。

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「わかりにくかったね」と言って仕舞う。無念

その後は気を取り直してけん玉をしたり。

 

「昔はできたんだけどねえ」

腰もヒザも痛くて毎日グルコサミン飲んでるおばあちゃん、けん玉にぎる姿勇ましいよ。

「脳トレありがとう」と3回くらい言われて、帰ってきた。

 

まとめ

高齢者、子ども、若者、誰でも関係なく、フェアに遊べるのがボードゲームのいいところだと思っている。

でも年齢やその人の特性によっては楽しめないゲームがある。

 

おさかなこいしについては、「シンプル」と思って選んだゲームでこんなにも伝わらないなんてとびっくりしたし、独自の理解でネコカードを池に放り込むおばあちゃんを見てかなり衝撃を受けた。

おばあちゃんは短期記憶がむずかしいし、ルールをきっと長く覚えていられない。 テーマのとっつきやすさと可愛さだけではダメである。「自分にとって簡単なゲームが相手にとっても簡単とは限らない」ということを、頭に叩き込む。

 

それでも、今回「おばあちゃんと遊んであげる」なんてことではなく、好きな人たち、家族との場にボードゲームを持ち込んでみる幸せを味わった。

ボードゲームをすると、空気が変わる。

ともすれば昔話やおんなじ話をして終わるおばあちゃんたちとの時間が、ボードゲームを持ち込んだことにより爆笑がおこったり、熱くなったり、豊かになったと思う。

「新しい事なんて何一つ覚えようとしない」と言われてたおばあちゃん。

ゲームも花札くらいしかやったことが無かったと思うけど、実際にやってみれば、新しいゲームを覚えようとするし、好奇心丸出しだし、楽しそうだし、いつも以上に元気いっぱいであった。

おばあちゃんの物忘れをいつも心配しているおじいちゃんも、おばあちゃんが楽しそうなのでにこにこしていて、良かったなあと思った。

そういう家族の変化はお互いに嬉しいと思うので、次回は母も入ってもらい一緒に遊んでみたい。

 

次回おばあちゃんと遊ぶゲーム

スティッキーは秒で理解できたことをふまえ、次回は「直感で何をするのかわかりやすいこと」を重視。

・バランス系(キャプテン・リノ等)

・パズル系(ウボンゴ等)

・すごろく系(ウミガメの島等)

 

挑戦枠としては、

・神経衰弱系(イチゴリラ等)

・発想系(ディクシット等)

・その他(かたろーぐ)

を持っていきたい。

以前すごろくやのマコトさんに、「実はうちのおじいちゃん、イチゴリラめっちゃ強いですよ。一種類だけ集中して覚えてるから」と教えてもらったので

うちのおばあちゃんにもやってみたい。

おまけ
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 東村山も春

<あまぞん>

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