正月に親戚の集まりがあり、詠み人知らずをやってみました。
紙ペンゲーム『詠み人知らず』については前回のお話をどうぞ
→皆でヘンテコ川柳を作る!紙ペンゲーム詠み人知らず – ゆりおろぐ
といっても親戚の集まりがわたしはあまり好きではありません。
苦手です。なぜ正月になると親戚で集まるのでしょうか。一族の決起集会なのでしょうか怖いです。
さてわりと苦手な場でやってみた詠み人知らず。
8名くらい。
結論としては、とても盛り上がりました。
盛り上がりましたが私は怒られました。
「なんで壊すんだ!」
たとえば「あ り が」と回ってきたときに、
あなたならどうしますか。
わたしが書いたのはこうです
「く」
ありが?ありが?ありがとう?!
「うーんもっと違う展開見てみたい!」と
たぶん期待されているだろう「ありがとう」の可能性を放り、主役を「蟻」にすえたわけです。
すると、
「「あ り が 」と来てなんで「く」なんだ!
「あ り が と う」だろうが!!」
と、私の書きこんだ字について非難轟々(ごうごう)でびっくりしました。
いや怖かったです。
「ぼーリング
そらスッテッキー
いほほるで」
と意味不明でリズムがいいだけの川柳をゲラゲラ笑ってこさえた場とはまったく違う反応です
元々しっかり者の多い親戚の中で私の素行が普段から浮いていることも要因の1つだったかもしれません。
親戚は皆だいたい考え方が似ており、堅実な人生を歩んでおり、変わった人にすぐびっくりします。
例えばビールを注ぐのは乾杯時のみしかしない私などは気が利かないな!と怒られます。昨今目に見えてアウェイになってきており、居心地悪く感じることが多いです。
ゲームは、色んな人がいた方が面白い…
色んな発想があった方が。沢山びっくりできた方が、面白いんだよ。
そんなことを詠み人知らずをしながらじんわり感じました。自分が皆んなと違うんだなーということも。
そして、大変勝手ながらできればゲームを通じて伝えたいと思いました。色んな人や発想があった方が豊かで面白いということを。
感じたのは、「遊び心の不在」。
予想していた「ありがとう」じゃなくなった事を皆が怒ってしまったのは、単に好みの違いだったかもしれません。皆は安心感のある遊び方がしたかったのかも。
でも
「うまくつくる」「ちゃんとやる」「期待されてることをする」を皆普段頑張りすぎなのではないでしょうか。
失敗を恐れすぎなのでは?
意味がわからなくたって良いじゃない、愉快に作ってみようよ!
ふざけたり 失敗したりしようよ!
みんなで作ること自体がおもしろいじゃない。
そんなことを強く思いました。
二回目
すったもんだあったものの、叔母は「もう1回やりたい」と気に入った様子。
乳飲み子を数人あやしながらでもできる紙ペンゲームという点も良かったのでしょう。
若干キレ気味の女性陣には
「意外な展開になるのがおもしろいんだよ」「普通じゃつまらないじゃん」と言ってみました。
また、母・叔母・いとこの発想が似ていることがわかったので、意外さをバランスよく織り交ぜるため席替えを行い、あちこちのダンナを間に配置しました。
わたしの回答に次の人がいつも頭を抱えていたため、夫を配置してバトンを受け取ってもらうことにしました。
二回目。
比較的年の近いいとこは1回目よりもよく考えて書き入れていました。
席替えが功を奏したのか予想外な展開(「だいこん」が「だんご」になる等)があちこちで起こったようで、お互いにツッコミを入れる場面がありました。
結局げらげら笑うような川柳はできなかったけれど。(写真も撮ってない)
終了後の鑑賞タイムで、「この字は自分が書いたのだ(ドヤァ)」と言ってくる人がいたり、
叔母は「何回でもできる」「面白い」と言っており、楽しんでもらえた様子で、最初の試みとしては良かったかなぁと思いました。
*
今回遊んだ親戚の皆とは、住んでる場所や価値観も違うから普段はあまり会いません。でもだからこそ、そういう人たちと輪になって紙をぐるぐる回して一つのことを一緒にやる、という時間は新鮮に感じました。
仲の良いメンバーと遊んで楽しいのは当たり前なのですが、慣れないメンバーとも遊び。もっと色んな遊びを体験してもらって、いい感じに洗脳していきたい!と思いました。
以上
- 出版社/メーカー: ハバ (HABA)
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
他にスティッキーも遊びました。こちらは、「誰と遊んでも盛り上がる」打率の圧倒的高さ。